BH ULTRALIGHTの再評価

ここ数日ウルトラライトに乗ることが多く、どんなフレームなのかがわかってきた。

ダウンチューブとBBシェルは極太

チェーンステイはそこそこ太くしっかりしている。

Bb

シートステイは極細(白いのはタバコ)

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なんでこんなに細いのか?路面追従性を良くするためと乗り心地を良くするためだとか。

しかし、路面追従性や乗り心地は、タイヤの空気圧で調整すれば十分だと思うし、乗り心地に関してはシートポストやサドルを選べば、それなりに変えられる。レース用のフレームに、なぜ「乗り心地」という項目が入ってくるのか?一般の人にも買ってもらうためだろうが、そんないらん機能は付けないで欲しい。有難迷惑以外の何物でもない。ドグマを見習ってほしい。そう言えば、SUPER SIX EVOも乗り心地のために、チェーンステイやったかな?はっきり覚えてないが、小細工を施してあるとか。そのせいで剛性が落ちているのだろう。

トップチューブとヘッドチューブは特徴なし

見た感じは大体こんなもん。

 

今日の昼に滝谷駅前店で簡単にナベちゃんに話してたことなんだけど・・・

以下に述べる“剛性”とは入力した力が素直に推進力に変わってくれるかどうかという意味で使っている。フレームの縦剛性とか横剛性とかについてはようわかりませんねん。

ウルトラライトは、何も考えずに普通に乗ってみるとフニャフニャで全然剛性を感じられない。しかし、ポジションを色々変えて乗ってみると、剛性が凄く感じられるポイントもあった。

左クランクに力を入れている場合で考えてみる。

僕本来の乗り方(前乗り)では、3時から7時まで力を入力するが、特に力がかかっているのが4時半辺り。クランクアームとダウンチューブが直角になる辺りである。

力は円周の接線方向にかけているつもりなんやけど、シートチューブに取り付けたFDが静止していると仮定した場合、(中華カーボンや以前のっていたアルミフレームでのチェーンの左右のブレをみると)経験的に、この最も力がかかってる時、チェーンリングの上部が左に動く。つまり、クランク全体が左に傾いている。と言うことは、クランク軸も左に傾いている。

(シマノのクランクはそんなにガッチリとBBに取り付けられている訳じゃないので、多少の傾きが生じるのは当然だと思うが、ドグマのような剛性の高いフレームなら、チェーンリングの左右の移動は目で見ても全くわからない。)

クランク軸を支えるのがフレームの役目。

フレームの剛性が高いとクランク軸の傾きは小さいだろうし、力のロスは少ないだろう。

剛性が低い時は大きく傾くだろうし、力のロスは大きいだろう。

ロスがあるかどうか、どの程度か、主観的ではあるが、実際に乗ってみると最近はよくわかるようになった。

 

ウルトラライトで前乗りすると、中華カーボンと同じくらい力が逃げる。つまり、剛性が全く感じられない。

ところが、人並みな乗り方(かどうかは知らんが、後ろ乗り)をして、11時から3時ぐらいまで力をかけると、最大の力がかかっているのは、クランクアームはダウンチューブと平行になっている辺り、クランクアームの位置が1時半ぐらいのときである。この乗り方だと、ドグマに匹敵する剛性を感じることができる。踏んだら踏んだだけ前に進んでくれる。

 

最大の力がかかるのが4時半だと剛性皆無、1時半だと高剛性。

なぜか?

まず、極太ダウンチューブと極細シートステイがほぼ平行であることに注目。

ウルトラライトはダウンチューブ、BBシェル、シートチューブ、トップチューブで囲まれた部分は、全体としてかなりゴッツイのでここが大きく変形することはないと思われ、剛性の検討からは除外できると思う。残るはチェーンステイとシートステイ。こいつらが変形して剛性が低くなると思われる。

まず、クランクアームが1時半の位置で最大の力が加わるとき、クランク軸の左半分は、ダウンチューブと垂直な方向で前方に動こうとする力をBBシェルに加える。それにより、フレームには斜め下前方に歪むような力が加わるが、ゴッツいダウンチューブがこの力に抵抗するので、加えた力の大部分がそのままチェーンに伝わるものと思われる。だから剛性を感じることができる。

一方、クランクアームが4時半で最大の力が加わるとき、クランク軸の左半分はダウンチューブと平行で下方向に動こうとする力をBBシェルに加える。しかし、この場合、ゴッツいダウンチューブは、この力に抗する役目は果たさない。この力に抵抗するのは左右に分かれているチェーンステイがメインなのだろうけど、ダウンチューブに比べるとかなり細い。チェーンステイを支えているのは普通の太さのシートチューブと極細のシートステイ。左だけ下方向に押されれば、左右独立しているので、この力に抵抗するほどの剛性はなく、左側のチェーンステイとシートステイは下方向に動かされて歪む。右側は歪まない。これが力のロスとなり、剛性を感じられないのだと思う。

最近では後ろ乗りでも10%以下ぐらいの斜度なら普通に上れるようになったが、勝負所の激坂では前乗りを使いたい。

だから、僕の必殺技を使いたければ、BH ULTRALIGHTでは用をなさないと結論付けることができる(正しいかどうかは別。全部主観的な考え方でございます)。

上り限定だが、乗り手によっては最高の走りを見せてくれるフレームかもしれない。

以上、やっぱりウルトラライトは普段乗り用、輪行用、練習用などとして使うつもり。本気のレースには使えない。遊びのレースなら使うかも知れん程度。フォークだけはF1に転用して使っております。たった20~30g軽いだけなので何の影響もないんやろうけど、気分が良い。それだけ。

 

因みに、気になる他のフレームも見てみる。カーボン自体の材質や加工法、書くチューブの取り付け位置や断面形状で剛性は変わるだろうけど、基本太けりゃ硬いのである。断面の凹凸が多ければ硬いのである。

ドグマ:全部極太。フレームの断面は凹凸だらけ。乗り心地は悪いが、加えた力は全て推進力になる感じ。

Dogma_2

 

FELT F1 2011モデル:シートステイはやや細めだが、よくある太さ。乗り心地もあまりよくないので硬いカーボン樹脂を使ってるのだろう。結構ガッシリしていて、フニャフニャ感は感じないが、ドグマより剛性は劣るのはわかる。

Felt_f1_2

 

 

Scott FOIL:よう知らんけど、剛性が高いと評判のSCOTTの最上位機種?でも見た感じF1程度の剛性じゃないだろうか。

Scott_foil

 

噂のEVO:見るからに剛性がなさそう。フレーム売りしているこの色は、実測値740g台だとか。ある人が743gって言ってたかな?ウルトラライトが777gなので大差なし。フォークを入れたらウルトラライトの方が軽いかもしれない。重量剛性比がキャノンデール史上過去最高らしいが、単位はこんなの<Nm/deg/kg>。重量で割ったらあかんと思うよ。分母が小さくなったら全体は大きくなりまんねん。

Evo

 

最後に憧れのマドン 7.9 2013年モデル:6.9SSLと形はほぼ同じ。なんでか知らんがこいつはよく進む。ただ、全力で漕いだことがないので、真相は不明。こいつは欲しいけど、シートポストの互換性がないので買わない。27.2mmの差し込み式円形シートポストが使えないとイヤ。

7

 

最後にウルトラライト

Ultralight_1

 

アルミフレームは2台持ってるけど、可もなく不可もなくって感じかな。ものすごい剛性は感じないが、F1には劣るものの、それなりに剛性はある。フニャフニャではない。

値段はF1がダントツで安い。コストパフォーマンスは最高。

値段を考えなかったら、49800円で買ったWilierのアルミフレーム並みに重いけど、ドグマが最高と今は思っている。

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