プーリーの小細工

4月11日に出した画像の中のこれ

20140411_015_800x600 ちょっと小細工してみました。

上側のガイドプーリーはSRAM REDの純正、下のテンションプーリーは一時期流行った15Tプーリー。しかし、体感的には全く効果なし。上も15Tにしてた時期もあったけど、変速性能がイマイチになる。KCNCもSRAMのガイドプーリーには使えないと言っているそうで・・・
結局、チェーンを綺麗にして潤滑をしっかりとしていたら、チェーンの接合部が屈曲するときに生じる摩擦損失なんぞたかが知れている。プロレベルで5Wほど得すると言うが、素人レベルでは良くて3Wぐらいか。

そんな摩擦損失より、プーリーノベアリングの摩擦損失の方がよっぽど大きい。KCNCのプーリーを何も手を加えずに使うと、ごっつい回転が渋い。あんなにグリスを詰め込んだら、そら回りませんわ。世間じゃ、セラミックベアリングだとよく回るようなことを言われているし、信じている人も多いと思うけど、確かに、他の条件を全く一緒にしたらセラミックの方が回るんやろうけど、その回転性能をグリスが掻き消してしまっている。

Lightweightのフロントホイール(Lightweight特製?)でさえ使って行くうちに全然回らんようになってきたし、リアのDT製のセラミックベアリングハブもあまり回転が良くない。なぜか?それは外輪に固定されたゴムシールが内輪に接触しているからなのです。グリスを減らしてオイルを少し垂らしてやれば、それなりには回るようになるが、カンパのノーマルベアリングの足元にも及ばない。
結局、高い金を出してセラミックベアリングを導入しても、数グラムの軽量化の恩恵しか受けられないことが多いのである。

セラミックベアリング(正確にはセラミックボールベアリング)で唯一使いこんだら回りまくるようになるのが、アメリカABI社製のENDURO ZERO。ただ、あまり日本では売ってないし、品ぞろえが薄く、べらぼうな値段設定がしてある。自分で直接アメリカの通販で買うのが得策である。Lightweightのリアは全部ENDURO ZEROベアリングにして、メチャメチャ回るようになった。ただ、この作業ができる素人はいるのか?自転車屋でもできる人がどれだけいるのか?そこが問題である。あんな車のホイールよりも高いホイールで、かなり強い力を掛けないと外れないネジがある。もし壊したら自転車屋の弁償。頼まれても断るところが多いでしょうね。LightweightのフロントはZEROシリーズがないので、一つランク下のセラミックボールベアリングにしたが、これもZEROと同様に内輪とゴムシールが接触していないので、ZEROとの回転性能の差はごくわずか。素人にはわからんレベル。純正ベアリングを外すのも一苦労で、破損覚悟でやらないとできないが、そこはカーボン職人、壊れたら自分で直せるので、無理やり外してやった。そのベアリングにしてからカンパホイールのように、ホイールの回転が止まりかけてから往復運動を果てしなく続けるようになった。

Ligthweightの話はこれくらいにして、KCNCのプーリーの話に戻る。

上の画像の下のプーリーはこのベアリングを潤滑剤なしで使っている。

TARSO

これをKCNCプーリーに組み込むにはちょっとした改造が必要だが、昨日はさらに改良を加えてみた。ガイドプーリーもSRAMに適応できるようにした。上11T、下15T。

ドグマは上を15Tにしようと思うと、ディレイラーハンガーを延長するか、MTB用のRDを使うか(SRAMはロードもMTBも引き量が同じなので互換性がある)、長めのRDを使うかしか選択肢がない。FELT F1ならそのままで上を15Tにできるから、蔵王は上下とも15Tで行きます。まあ、11Tでも15Tでも大差ないんやけど。

で、改造したのはベアリングとベアリングカバー(純正の金色のやつ)。

このベアリングを純正と入れ替えると、外輪への圧迫が強くてあまり回らないので、まず穴を少し広げる。電動ドリルにステンレス切削用の工具を付けて、塗装の色がなくなるくらいまで削る。そうするとベアリングはすっと押し込めるが、ガタついてしまう。固定するために使うのが、カーボン工作の仕上げに使っているエポキシ樹脂。平らな金属にグリスを塗って、その上でプーリーとベアリングが平行になるようにしてオーブンで焼く。100℃10分、オーブン内で自然冷却するとでき上がり。純正のカバーはベアリング幅より少し広くなるようにできているので、元々少し左右に振れる。だからSRAMのガイドプーリーに使えないのだろう。TARSOのオールセラミックベアリングに純正のカバーを付けても触れるのは一緒。そこで、左右両側のカバーのベアリング内輪部での接触部を削る。しかし、TARSOのベアリングはシールがないからか、同じサイズのシール付きに比べると1mm薄い。そのため、カバーがプーリー本体と接触してしまい、全く回らなくなる。これを解消するために、カバーの周囲を2mmぐらい削り、念のため外周部の内側を少し削った。これでベアリングのボールが外から少し見える状態。これでベアリングの回転を妨げるものはなくなった。が、薄い。1mm薄い。そこはあれ、ボトルケージ用の穴をふさぐのに使っているプラスチックネジに付属しているあれ。あれ?名前ど忘れした。ドーナツ型の平べったい薄いやつ。それを、テンションプーリーはM5用1枚(これで純正SRAMプーリーより0.3mmほど薄いが問題ない。だって、KCNCのプーリーは純正より1mm近く厚いんやから誤差範囲)、ガイドプーリーはM4用2枚(純正より0.2mm厚い)かますと、プーリーが固定されて安定した。テンションプーリーは固定されへん方がええのかな?帰ったら一回チェックしてみよ。

そして仕上げに、innotech105のオイル。これで完璧。泥水が入ってもKCNCのセラミックプーリーそのまんまよりもよく回る。SRAM REDの純正そのまんまよりもよく回る。

これで1Wか2Wでも節約できれば万々歳。

 

一昨年は主に軽量化。昨年は主にベアリングの回転改良がマイブームだった。今年は空気抵抗削減に凝りそうな気がしている。一番手っ取り早く空気抵抗を減らすには、痩せること。しかし、これが一番難しい。とりあえず重量増は無視して、今のところはGIROのエアロっぽいヘルメットとワンピースを試しているところ。効果の実感はない。まあ、空気抵抗が減ると言っても、平均速度遅いから実感できんわね~

重量化と空気抵抗削減、どっちがええのかよくわからん。あざみでは空気抵抗は無視して軽量化重視、富士ヒルでは軽量化は無視して空気抵抗削減重視でいくべきなのは明らかだが、他のレースはどうなんやろか?






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